岩国市図書館

夏休みに読んでみましょう 2018 中学生・高校生版

岩国市の図書館では、中学生におすすめしたい本を選びました。        
この他にも、図書館にはたくさんの本があります。
みなさんが心から楽しめる本と出会えることを願っています。

リストは、各学校を通じて、夏休み前に皆さんにお配りします。   

                                       ⇒予約はここから

 

「夏休みに読んでみましょう」リスト 

『ファニー13歳の指揮官』

     ファニー・ベン=アミ/著 ガリラ・ロンフェデル・アミット/編 伏見 操/訳 岩波書店

 ユダヤ人迫害の中、子どもたちだけで国外へ逃れることになりました。リーダーとなったファニーは、その時13歳。あきらめない気持ちと希望だけを胸に、子どもたちだけの逃避行がはじまります。

 

『怪盗ルパン謎の旅行者』 

     モーリス・ルブラン/作 ヨシタケ シンスケ/絵 平岡 敦/訳 理論社

 怪盗の代名詞とも言うべきアルセーヌ・ルパン・シリーズの世界へようこそ、珠玉のミステリーの短編をご堪能ください。

 

『理科準備室のヴィーナス』 

     戸森 しるこ/著  講談社

 ヴィーナスに似た顔立ちの理科の女性教師に、どうしてもひかれてしまう瞳(ひとみ)。この思いは恋、それとも憧れ。もう一人、女性教師を見つめる男子生徒がいて…。ゆれ動く少年少女たちの心をていねいに描く。

 

『カーネーション』 

     いとう みく/作 酒井 駒子/画 くもん出版

 長女を愛したいのに、冷たくあしらってしまい苦しむ母。母に愛されたいのに、母の前だと固くなってしまい、したことが裏目にでてしまう娘。家族をめぐる人たちの長女ひなたへのあたたかさが彼女を変えていく…。
   

 

封魔鬼譚ほうま きたん 1 尸解しかい 』 

     渡辺 仙州/作 佐竹 美保/絵 偕成社

 中国、宋の時代。連続通り魔殺人事件にまきこまれた少年李斗(りと)は、〈封魔(ファンモー)〉とよばれる怪物になってしまう。〈封魔〉を作り出したあやしい教団と戦う李斗と仲間たちの活躍を描いた、チャイニーズホラーファンタジー。続編の2部3部もあります。
  

 

『5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱』

     桃戸 ハル/編著 usi/絵 学研

 「え~っ!そう来るの~!!」
 ページをめくると、ストーリーはどんどん思いがけない方向に進んでいき、さらには予測不能な結末が待っている。イラストレーターusiの挿絵も楽しめる。
「5分後に意外な結末」シリーズ。
  

 

『ラブリィ! 』 

     吉田 桃子/著 講談社

 拓郎は中2。親友と2人で映画研究部を立ち上げている。コンクールで賞をとったが、主人公はみんなからブスと言われている涼子。でも、拓郎はそんな涼子に特別な魅力を感じている。なぜ、人はそんなに見た目を気にするのか。その答えを探すが…。
   

 

『こんとんじいちゃんの裏庭』 

     村上 しいこ/作  小学館

 じいちゃんが、自転車で交通事故にあったのに、損害賠償請求された。
「どうして?おかしいじゃん!」中学2年の男子が事故を調べるうちに、いろんな大人や、自分と向き合ってたどりつく真実は…。
          

 

『ナイスキャッチ!』 1・2

     横沢 彰/著  スカイエマ/絵  新日本出版社

 こころは中学一年生。美術部。
 スケッチしているところに飛んできたホームランボールを思わず、キャッチ。それがきっかけで野球部へ入部。本気で野球に取組み、人と関わる中で心身ともに成長していく、かっこいい女の子のお話。
            

 

『 アウシュヴィッツの図書係 』 

      アントニオ・G.イトゥルベ/著  小原 京子/訳  集英社

 アウシュヴィッツ強制収容所内に 設けられた秘密の図書館。そこには、禁じられた本を守る図書係の少女がいた。明日をも知れぬ苛酷な状況の中、希望の光を与えてくれる本とともに、少女は生きぬいていく。
 

 

『スカートはかなきゃダメですか?』 

     名取 寛人/著  理論社

 世界的に有名な男性だけのバレエ図団で活躍した唯一の日本人、名取寛人なとり ひろとが語る、女として生まれて男になるまでと、夢の叶え方。君のこれからの経験は、いいことも悪いことも、すべて君が幸せに生きるために必要なことなんだ。

 

『人がいじわるをする理由はなに?』

     ドゥニ・カンブシュネ/文  ギヨーム・デジェ/絵  伏見 操/訳  岩﨑書店

 「お説教」が、なぜきらいなのか?「いじわる」の種類や本当の理由は何?いじわるを哲学的に分析することで、対処法や見えてくる心も。昔からいろんな著名人が残した言葉もひも解きながら、いじわるに迫ります。
 

 

『〈刑務所〉で盲導犬を育てる』

     大塚 敦子/著  岩波書店

 「盲導犬パピー育成プログラム」とは、刑務所で盲導犬候補の子犬を育てるという、日本初の試み。犬との日々は人々をどのように変えていったのか。
  

 

『 おじいさん』 

     啞無あむ/さく・え  文芸社

 探しても見つからないと思っている、あなたの「すきなもの」は、案外あなたの近くにあるかも知れません。「きらいなもの」を数えるよりも、この“おじいさん”のように「すきなもの」を数えてみてください。あなたの毎日が、ちょっとだけ変わるかもしれません。 

 

『 友情 ~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』

     山中 伸弥/著  平尾 誠二/著  平尾 惠子/著  講談社

 ミスター・ラグビーこと故・平尾誠二氏の「最後の一年」を、彼の闘病生活を支えた大親友・山中伸弥氏と平尾夫人が語る。
  

 

『ガラスの封筒と海と』

     アレックス・シアラー/著  金原 瑞人/訳  西本 かおる/訳  求龍堂

 「手紙をビンに入れて海に投げることは、誰にでもできる。でも海が返事を返したら…。」父を海で亡くした少年トムの手紙が、不思議な出来事の始まり。トムの願いはかなうのか。海沿いの美しい景色の中で、ドキドキしながら、衝撃のラストへ。

 

『ざんねんな偉人伝 』

     真山 知幸/著  学研

 偉人と呼ばれる人たちもまた、私たちとおなじように欠点があった。「偉人なのに、こんなことを!」と驚くかもしれないが、大きな欠点が、大きな長所を生む。 

 

『 眠れなくなる宇宙のはなし(増補改訂版)』

     佐藤 勝彦/著  宝島社

 古代の人々が信じた宇宙創世神話から、現代の最新宇宙論まで、数々の興味深い話が語られます。宇宙とは、なんて深遠で驚きに満ちたものなのでしょうか。

 

『3つの鍵の扉 -ニコの素粒子をめぐる冒険』

     ソニア・フェルナンデス=ビダル/著  本田 亮/絵  轟 志津香/訳  池内 了/監修  晶文社

 謎のメッセージにみちびかれ、いつもと違う道を歩いたニコは、不思議な量子の世界へ。宇宙の成り立ちや素粒子の性質…迷宮をさまよいながら、真実を探す旅へいっしょに出かけよう。物語は、さし絵やわかりやすい言葉で、楽しく私たちを科学の世界へ案内してくれます。

 

『13歳までにやっておくべき50の冒険 』

     ビエルドメニコ・バッカラリオ/著  トンマーゾ・ベルチヴァーレ/著  アントンジョナ-タ・フェッラーリ/絵  有北 雅彦/訳  太郎次郎社エディタス

 イタリア語の冒険ということば、「未来におこること」という意味のラテン語からきている。真の勇者だけが達成できる50のミッション、きみは、この挑戦を受ける覚悟があるか?ただ読むだけでなく、ぜひクリアして新しい自分を見つけてください。

 

“こちらもおすすめ!” 今までにオススメした「夏休みに読んでみましょう」リスト

『千年の森をこえて』

     キャシー・アッペルト/著  片岡 しのぶ/訳  あすなろ書房

   うっそうとした森に迷い込んだ出産間近の捨て猫が、冷酷な飼い主に繋がれた老犬と出会った時、千年昔から見守る木とその下に封印された魔性の生き物の時も動き始める…。アメリカ先住民族の伝説が息づく森が舞台の、愛あるファンタジー。
                   

 

『鬼の橋』

     伊藤 遊/作  福音館書店

 平安の昔、亡き最愛の妹を追って、小野篁は、冥界の入口へと下りて行く。そこにはあの世へと続く鬼の橋がかかっていた。。

 

『穴』

     ルイス・サッカー/作  幸田 敦子/訳  講談社

 まずい時にまずいところにいたために、代々イェルナッツ家の人々は辛酸をなめてきた。四世のスタンリーも、また無実の罪で少年院にぶち込まれ…。

 

『月にハミング』

     マイケル・モーパーゴ/作  杉田 七重/訳   小学館

 第一次世界大戦下のシリー諸島で、言葉を話さない一人の少女が発見される。海からやってきた“ルーシー”。彼女はどこからきたのか?敵対するドイツ人?それともこの地方に伝わる人魚なのか?

 

『雨ニモマケズ』

     宮沢 賢治/文 アーサー・ビナード/英訳  今人舎

 「Rain Won’t」 アニメーション作家の山村浩二氏が描く繊細な里山の風景は賢治の世界へと誘ってくれます。英訳した詩人アーサー・ビナード氏の「今ニモマケズ」も読んでみてください。

 

『アホウドリの糞でできた国』

     古田 靖/文  寄藤 文平/絵  アスペクト

 税金ゼロ。学校・病院はタダ。食事はすべて外食。国民は誰も働かない。そんなぐうたら国家を襲った危機とまぬけな打開策の数々。実在の国ナウル共和国の物語。

 

『アホウドリの糞でできた国』

     古田 靖/著 寄藤 文平/絵   アスペクト

 税金ゼロ。学校・病院はタダ。食事はすべて外食。国民は誰も働かない。そんなぐうたら国家を襲った危機とまぬけな打開策の数々。実在の国ナウル共和国の物語。

 

『 縞模様のパジャマの少年 』

     ジョン・ボイン/作 千葉 茂樹/訳  岩波書店

 第二次大戦下のドイツ、父の仕事の都合でベルリンから見知らぬ土地へ引っ越したブルーノ少年。そこは、窓から気味のわるい景色が見える場所だった。ある日、探検に出かけたブルーノは、フェンス越しに一人の少年と出会う。

 

『魔女の愛した子』

     マイケル・グルーバー/著  三辺 律子/訳  理論社

 昔、はるか遠い国の大きな森で魔女が赤ん坊を拾った。それは誰も見たことがないほど醜い男の子だった…。少年ランプと魔女の数奇な運命を描く。

 

『しずかな日々』

     椰月 美智子/著  講談社

 母親と二人で暮らし、幽霊のように存在感のなかった少年が、
初めて得た友人と、初めてあった祖父とのしずかな生活の中で、急速に世界を広げていく。

 

『真夜中の電話 -ウェストール短編集 』

     ロバート・ウェストール/作  原田 勝/訳   徳間書店

 年に一度のクリスマスイヴ、真夜中に電話をかけてくる女の正体は…?「海辺の王国」「弟の戦争」などで知られるイギリス児童文学を代表する作家の全9編を収める。

 

『永遠(とわ)をさがしに 』

     原田 マハ/著  河出書房新社

 世界的な指揮者の父が、海外赴任に。一人残った女子高生、和音。そこへ突然やってきたのは型破りの新しい母。彼女には秘めた過去が…。母と子、音楽、友情。女性たちの再生物語。
 

『小やぎのかんむり』

     市川 朔久子/著  講談社

 中高一貫校に通う中学3年生の夏芽が飛び込んだのは、小さな山寺でのちょっと不思議なサマーキャンプだった。親との確執を抱える夏芽と5歳の雷太を見守る温かい大人たち。泣いた後、自分の中で何かが変わる物語。

 

『アハメドくんのいのちのリレー 』

     鎌田 実/著  安藤 俊彦/画  集英社 

 パレスチナの難民キャンプで暮らすアハメドは、イスラエル兵に誤射され脳死状態に陥ります。アハメドの父は、医師の提案を受け、アハメドの臓器を敵国の患者へ移植することに同意します。平和を願い出版された実話です。