岩国市図書館

夏休みに読んでみましょう 2016 中学生・高校生版

岩国市の図書館では、中学生におすすめしたい本を選びました。
この他にも、図書館にはたくさんの本があります。
みなさんが心から楽しめる本と出会えることを願っています。

「夏休みに読んでみましょう」リスト

『アサギをよぶ声』全3巻

森川 成美/著 スカイエマ/絵  偕成社

アサギの父は勇敢な戦士だった。アサギは女でありながら、戦士になる夢をあきらめきれず、掟を破ってハヤという戦士から教えを受けようとするのだが・・・。
一人の少女の成長を描く、長編ファンタジー。

『 いのちのパレード』

八束 澄子/著  講談社

同じ年のセナから「妊娠した」と告白を受けた中学2年の万里まり。そして、万里まりにほのかな思いを寄せるクラスメイトの勇馬・・・。
一番大切なものは何なのか・・・。思春期の心情によりそう青春小説。

『おなやみ相談部』

みうら かれん/著 十々夜/絵 講談社

「幻の部活、復活させてみないか?」先生の一言から、中学1年の八枝は、不思議な部活の部長に。
次々にやってくるおかしな悩み相談を、友達も巻き込んで解決しようとするのですが・・・。

『14歳の水平線』

椰月 美智子/著 双葉社

14歳の息子と、かつて14歳だった父親。二人の少年が過ごした「神様の島」。親と子の交互につづられるそれぞれの物語。

『文学少年と運命の書』

渡辺 仙州/著  ポプラ社

中国の明の時代、少年おんは、書を食らう不思議な童女に出会う。その童女は文字を食うと、それを書いた者の過去や未来を見ることができるのだった。
時の帝や将軍の魔の手がのびる中、童女を救うことはできるのか。手に汗握る冒険活劇ファンタジー。

『ひとりではじめたアフリカボランティア』

栗山 さやか/著  金の星社

渋谷のおしゃれなギャル店員だった著者。バックパッカーとして訪れたアフリカ・モザンビークで、数年後に女性や子どもを支援する協会をたった一人で設立することになる。
そうさせたのは、親友の死とモザンビークの悲しい現実だった。

『天あめと地つちの方程式』全3巻

富安 陽子/著  五十嵐 大介/画  講談社

完全記憶能力をもつアレイ。数学の天才Q(馬鹿のうわさも・・・)と異空間に閉じ込められる。それは、黄泉ツ神との闘いのプロローグ。
古事記を下敷きに息つくまもない展開が彼らを襲う・・・。

『トンネルの森1945』

角野 栄子/著  KADOKAWA

太平洋戦争のさなか、5歳の時に母を亡くしたイコは、父セイゾウの再婚相手の光子さんと生まれたばかりの弟ヒロシと田舎の松田村という小さな村に疎開した。
そこには暗いトンネルの森があり・・・。著者が自らの戦争体験から描き下ろした物語。

『二番目の悪者』

林 木林/作 庄野 ナホコ/絵  小さい書房

根も葉もない噂の広がり・・・誰かにとって都合の良い嘘が世界を変えてしまうことさえある。王様になりたい金のライオンが流した嘘の噂。その噂を鵜呑みにした皆は金のライオンを王様に選ぶが・・・。
何事も自分の目で確かめることの大切さをこの作品は強く訴えてくる。

『じぶんリセット』

小山 薫堂/著  河出書房新社

日常の「あたり前」をリセットすれば、平凡な毎日がちょっと面白くなります。「くまモン」の生みの親が、あたらしい自分を発見する方法を教えてくれます。

『月にハミング』

マイケル・モーパーゴ/作 杉田 七重/訳  小学館

第一次世界大戦下のシリー諸島で、言葉を話さない一人の少女が発見される。海からやってきた”ルーシー”。
彼女はどこからきたのか?敵対するドイツ人?それともこの地方に伝わる人魚なのか?

『 雲をつかむ少女』

藤野 恵美/著  講談社

ソーシャルゲームに夢中な小学生も、ネットアイドルも、みんな雲=クラウドの向こうで、つながっている。

〈リアル〉と〈ネット〉をめぐる短編集。

『永遠とわをさがしに』

原田 マハ/著  河出書房新社

世界的な指揮者の父が、海外赴任に。一人残った女子高生、和音わおん。そこへ突然やってきたのは型破りの新しい母。彼女には秘めた過去が・・・。
母と子、音楽、友情。女性たちの再生物語。

『スギナの島留学日記』

渡辺 杉菜/著  岩波書店

留学は知ってるけど「島留学」ってなんだろうと思いませんか?実家を離れて島根県の沖合60kmの島にある隠岐おき島前どうぜん高校に島留学したスギナ。
2年半にわたって体験した島での日々をスギナが語ります。

『AKB、被災地へ行く』

石原 真/著  岩波書店

どんなつらい状況にある人達にも笑顔を取り戻させることができる、それがアイドルの持つ力。その力が、毎月1回の被災地訪問により、たくさんの人々に生きる希望を与えていく、感動の記録。

『14歳からの戦争のリアル』

雨宮 処凛/著  河出書房新社

みなさんは戦争を経験したことがありませんね。お母さんやお父さんはもちろん、おじいさん・おばあさんも、そうかも知れません。
この本は、戦争に深く関わってしまった8人の人たちに「戦争にまつわる疑問」をぶつけ、生まれました。

『みつばち高校生』

森山 あみ/著  リンデン舎

高校入学後、何をめざしたら良いかみつからなかった主人公の千春。フィールドワークで見つけた”ミツバチさん”に、「これだ!」と思い、ミツバチを育てる養蜂部を立ち上げる。
この部の活動を通して千春や後輩たちが成長していく姿を描く。

『14歳からの宇宙論』

佐藤 勝彦/著 益田 ミリ/マンガ  河出書房新社

宇宙は「無」から生まれた?宇宙の向こうには、高次元の時空が広がっている!?私たちの宇宙は、なんて驚きに満ちて魅力的なのか。
最新宇宙論の数々に興奮を覚える1冊です。

『大人になるっておもしろい?』

清水 真砂子/著  岩波書店

悩むこと,傷つくことを恐れず、もっと伸びやかに,自由に生きよと呼びかける作者の若者への応援メッセージ。

ぎもんふかんたんふに変わるとき

小国 綾子/著  汐文社

人に会う。そして、知りたい〈疑問符〉を、ああ、そうかと〈感嘆符〉に変えていく。そんな新聞記者の毎日。わくわくドキドキしてきた二十五年間と新聞記者になるまでのことをつづった一冊。

“こちらもおすすめ!”今までにオススメした「夏休みに読んでみましょう」リスト

『ピース・ヴィレッジ』

岩瀬 成子/著  偕成社

楓の家は、米兵も出入りするスナックを営んでいます。楓は、中学生になった年上の友人・紀理からなぜか距離をおかれるようになって悩みます。実は、紀理は基地反対闘争をしている父の志を継ごうとしていたのです。
基地の町を舞台に楓と紀理の友情が描かれています。著者は岩国市在住の児童文学作家です。

『14歳からの原発問題』

雨宮 処凛/著  河出書房新社

あの日・・・2011年3月11日まで原発には無関心だったという著者が、素朴で初歩的な疑問を専門家に投げかけます。「原発がなかったら電気は不足するの?」「なぜ日本に原発ができたの?」等々。
自分たちの未来をどうしたいのか、を考えさせられる対話形式の本です。

『雨月物語』

金原 瑞人/著 佐竹 美保/絵  岩崎書店

あなたは古典が好きですか?高校の文芸部の個性豊かな生徒たちが、『雨月物語』の内容を一人一編ずつ発表するという形式で書かれているこの本は、とても読みやすく、古典が苦手という人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

『千年の森をこえて』

キャシー・アッペルト/著 片岡 しのぶ/訳  あすなろ書房

うっそうとした森に迷い込んだ出産間近の捨て猫が、冷酷な飼い主に繋がれた老犬と出会った時、千年昔から見守る木とその下に封印された魔性の生き物の時も動き始める・・・。
アメリカ先住民族の伝説が息づく森が舞台の、愛あるファンタジー。

『新幹線お掃除の天使たち』

遠藤 功/著  あさ出版

停車中のたった7分間で新幹線をピカピカにする車両清掃会社(通称テッセイ)。この会社で働く人たちが、なぜ「最速のチーム」と言われ「お掃除の天使たち」と呼ばれるのか・・・。
彼らを生みだした会社の取り組みと、”新幹線劇場”を舞台としたお客さまとの心温まるエピソードの数々を紹介。

『トムは真夜中の庭で』

フィリパ・ピアス/作 高杉 一郎/訳  岩波書店

トムは真夜中に古時計が13も時を打つのを聞く。昼間はなかったはずの庭園。ヴィクトリア朝時代の不思議な少女・・・。
歴史と幻想が織りなすファンタジー。

『チェラブ』Mission1~10

ロバート・マカモア/作 大沢 晶/訳  ほるぷ出版

英国情報局の裏の組織・チェラブは、17歳以下の子どもが活躍する極秘のスパイ機関。ジェームズたちエージェントは麻薬密売組織の捜査のため、その本拠地がある街へ派遣され・・・。
英国で話題のスパイ・アクションシリーズ。

『アート少女―根岸節子とゆかいな仲間たち』

花形 みつる/著  ポプラ社

部員が四人しかいない、弱小美術部の部長になった節子。校長に目をつけられ、美術部は廃部の危機に。でも、そんなことではあきらめない。県展で賞を取って、この危機をのりこえるのだ!
熱い青春の物語。

『アハメドくんのいのちのリレー』

鎌田 実/著 安藤 俊彦/画  集英社

パレスチナの難民キャンプで暮らすアハメドは、イスラエル兵に誤射され脳死状態に陥ります。アハメドの父は、医師の提案を受け、アハメドの臓器を敵国の患者へ移植することに同意します。
平和を願い出版された実話です。

『少年少女飛行倶楽部』

加納 朋子/著  文藝春秋

中学1年生の海月が幼馴染の樹絵里に誘われて入部したのは「飛行クラブ」。部長をはじめ、ワケあり部員ばかりの「飛行クラブ」で海月たちは果たして空に舞い上がることができるのか。
友情・家族愛・恋・冒険・・・全てがつまった”空飛ぶ”青春小説。

『お母さんは命がけであなたを産みました―16歳のための、いのちの教科書』

内田 美智子/著  青春出版

いただいた命をつないでいくこと。助産師として”いのちの現場”を見つめ続けた著者が、大好きな若者に贈る応援メッセージ。

『100km!』

片川 優子/著  講談社

ただ100kmを歩くという大会に、いやいやながらも参加することになった高校1年生のみちる。30時間歩き続けるという過酷な行程の中で様々な人に出会い、意識も変わっていきます。
その先に見えてきたものとは・・・。