岩国市図書館

夏休みに読んでみましょう 2020 中学生・高校生版

岩国市の図書館では、中学生におすすめしたい本を選びました。        
この他にも、図書館にはたくさんの本があります。
みなさんが心から楽しめる本と出会えることを願っています。

リストは、各学校を通じて、夏休み前に皆さんにお配りします。   

                                       ⇒予約はここから

 

「夏休みに読んでみましょう」リスト 

『アトリと五人の王 』

     菅野 雪虫/著  中央公論新社

 誰にも愛されたことのない姫アトリは、9歳で、辺境の病身の領主のもとに嫁がされてしまう。しかしそこで初めて、知識・常識・愛情を得る。生涯五回も結婚することになる波瀾万丈の人生を、力強く生きぬく姫の物語。

『凍てつく海のむこうに  』 

     ルータ・セペティス/作 野沢 佳織/訳  岩波書店

 海運史上最大の惨事でありながら70年以上も、ほとんど知られることのなかった〈ヴィルヘルム・グストロフ号〉の悲劇を、それぞれ秘密を抱えた4人の若者の視点から描く歴史フィクション。「灰色の地平線のかなたに」も、是非読んでみてください。

『月の光を飲んだ少女』 

     ケリー・バーンヒル/著 佐藤 見果夢/訳  小学館

 毎年、赤ん坊をいけにえに捧げなければならない悲しみの町。しかしある年、善良な魔女ザンは、助けた赤ん坊に、うっかり月の光を飲ませてしまう。魔法の力を持つようになった赤ん坊を、魔女は自分で育てることにするが…。悲しみと希望と魔法に満ちたファンタジー。

『かがみの孤城 』 

     辻村 深月/著  ポプラ社

 学校に行けなくなったこころが、鏡の世界で出会ったのは様々な事情で不登校になった中学生の子供たちだった。鏡の中に建つお城には、鍵を見つけた人だけが入れる「願いの部屋」があった。

『その年、わたしは噓をおぼえた』 

     ローレン・ウォーク/作 中井 はるの/訳 中井川 玲子/訳 さ・え・ら書房

 2つの世界大戦が暗い影を落とす1943年。静かな日々を送るわたしたち家族の前に現れたベティ。彼女はわたしを憎み、家族や大切な人を陥れ傷つけていく。ベティと戦うという私の決心は、事態を予期せぬ方向に導いていくこととなる。

『トリガー 』

     いとう みく/著  ポプラ社

 行方不明になっていた親友の亜沙見が、数日後、音羽の前に現れた。亜沙見は大好きだった姉を病気で亡くしてから元気がなくなり、「死」ということばを口にするようになっていた。そんな亜沙見に寄り添い、共に悩む音羽だった。

『まつりちゃん 』 

     岩瀬 成子/作 理論社

 まつりちゃんは、いつも一人だった。そんなまつりちゃんと出会った人たちの心が変化していく。少し寂しさが漂うけど、心があたたかくなるお話です。 

『この川のむこうに君がいる』 

     濱野 京子/作  理論社 

 震災から3年、梨乃は新しい日々を生きるため、敢えて知り合いのいない高校へ進んだ。念願の吹奏楽部へ入部した梨乃は、そこで、福島で被災し、引っ越してきた遼と出会う。        

『はじめての万葉集 上・下』

     萩原 昌好/編 中島 梨絵/絵 あすなろ書房

 「万葉集」を年代別に、4つの時代に分け、代表的歌人の歌とその解説、人物紹介、歴史的できごとや背景などを分かりやすく紹介する。10代の皆さんも楽しく学べる万葉集入門。

『 秘密をもてないわたし 』 

     ペニー・ジョエルソン/著 河井 直子/訳 KADOKAWA

 ジェマは十四歳。重度の脳性マヒで話せず、動けない。でも、ちゃんとみんなの話を聞くことができるし、わかっている。ある日、殺人事件の犯人を知ってしまう。でも、誰にも伝えられない。どうすれば…。  

『西の魔女が死んだ 

     梨木 香歩/著 新潮社

 中学校へ行けなくなったまいは、「西の魔女」ことおばあちゃんのもとで「魔女修行」をすることになった。さて、その「修行」とは。生命力を回復していくまいの、初夏のひとときの物語。。

『キリンの運びかた、教えます ~電車と病院も!?』

     岩貞 るみこ/文 たら子/絵 講談社

 キリンはどうやって運ぶ? 日本からイギリスへ鉄道車両をどうやって運ぶ? 入院患者のいる病院の引っ越しは? 普段目にすることのない「運ぶ」ことのプロフェッショナルたちが描かれています。  

『カレーライスを一から作る~関野吉晴ゼミ』

     前田 亜紀/著 ポプラ社

 お米、野菜、スパイスを育て、塩を採り、器とスプーンも作り、最後にヒナから育てた鳥を絞め、肉にする。はたして、おいしいカレーはできたのか? 大学のゼミの教授と学生たちを追ったノンフィクション。
  

『おいしい人生」を 生きるための授業』 

     出口 治明/著 PHP研究所

 「おいしい人生」とは、好きなことにチャレンジして自由に生きていくこと。それには、知識を学び、それを組み合わせて考える力が必要、と著者は説く。幸せ・仕事・社会と政治・勉強といったテーマについて著者から学ぼう。

『ラテに感謝! ~転落エリートの私を救った世界最高の仕事 』

     マイケル・ゲイツ・ギル/著 月沢 李歌子/訳 ダイヤモンド社

 順調に昇進を続けていた広告代理店から突然解雇され、すべてを失ったエリート。64歳の彼は、ひょんなことからスターバックスで職を得て、人生をやりなおすことに…。頂点から転落した男が、人生で大切なものは何かを学んだ真実の物語。

『せつない夜空のはなし』

     森山 晋平/文   伊藤 ハムスター/絵   浦 智史/監修 三才ブックス

 ブラックホールは「穴」じゃない!って知っていましたか?宇宙にもゴミ問題があったり…。夜空や宇宙の「せつない事実」を、星にまつわる神話や歴史的エピソードとともに紹介します。

『 脱・呪縛』

     鎌田 實/著 こやま こいこ/絵 理論社

 人生には様々な呪縛がある。どんな星の下に生まれたか、他人からの呪縛等。人間にとって一番大切なものは「自由」だ、と言う著者が、呪縛してくるものや不自由な人間関係をどう解き放ち、自由に生きていくか、その考え方について力強く語る。

『1493〈入門世界史〉~コロンブスからはじまるグローバル社会』

               チャールズ・C.マン/著 レベッカ・ステフォフ/編著 鳥見 真生/訳  あすなろ書房

 1493とは、コロンブスが1492年にアメリカ大陸を発見し、ヨーロッパへ帰還した1493年のことである。コロンブスの交換によって、1493年からグローバル化は開始されたのだと著者は語っている。現在の世界に通じる歴史書。

“こちらもおすすめ!” 今までにオススメした「夏休みに読んでみましょう」リスト

『 14歳の水平線 』

     椰月 美智子/著  双葉社
 14歳の息子と、かつて14歳だった父親。二人の少年が過ごした「神様の島」。親と子の交互につづられるそれぞれの物語。

『少年たちの戦場 』

     那須 正幹/作 はた こうしろう/絵 新日本出版社
  明治維新から第二次世界大戦までの80年間に起こった戦争の中では、大人に交じって武器を持ち、戦った子供たちもいた。奇兵隊、満蒙開拓青少年義勇軍、沖縄鉄血勤皇隊…。戦場に赴いた少年たちの物語。

 

『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」 』

     山中 伸弥/著  平尾 誠二/著   平尾 惠子/著  講談社 

 ミスター・ラグビーこと故・平尾誠二氏の「最後の一年」を、彼の闘病生活を支えた大親友・山中伸弥氏と平尾夫人が語る。

 

『怪盗ルパン謎の旅行者』

     モーリス・ルブラン/作 ヨシタケ シンスケ/絵 平岡 敦/訳  理論社
 怪盗の代名詞とも言うべきアルセーヌ・ルパン・シリーズの世界へようこそ、珠玉のミステリーの短編をご堪能ください。

 

『百年の家

     ロベルト・インノチェンティ/絵 J.パトリック・ルイス/作 長田 弘/訳  講談社
 わたし、つまりこの家はずっと廃屋だった。 ある日、子どもたちが見つけてくれた。新しいいのちを吹き込まれ、様々な家族の生活を見てきた。そしてまた、わたしの百年は終わろうとしている…。

 

『ティーパーティーの謎』

     E.L.カニグズバーグ/作  小島 希里/訳  岩波書店
 ノア、ナディア、イーサン、ジュリアンは大親友。複雑な家庭の事情をかかえながら、4人が親友になった謎を描く。

 

『文学少年と運命の書』

     渡辺 仙州/著  ポプラ社
 中国の明の時代、少年阿恩あおんは、書を食らう不思議な童女に出会う。その童女は文字を食うと、それを書いた者の過去や未来を見ることができるのだった。時の帝や将軍の魔の手がのびる中、童女を救うことはできるのか。手に汗握る冒険活劇ファンタジー。

 

『お母さんは命がけであなたを産みました~16歳のための、いのちの教科書

     内田 美智子/著  青春出版社
 いただいた命をつないでいくこと。助産師として“いのちの現場”を見つめ続けた著者が、大好きな若者に贈る応援メッセージ。

 

『14歳からの戦争のリアル』

      雨宮 処凛/著  河出書房新社
 みなさんは戦争を経験したことがありませんね。お母さんやお父さんはもちろん、おじいさん・おばあさんも、そうかも知れません。この本は、戦争に深く関わってしまった8人の人たちに「戦争にまつわる疑問」をぶつけ、生まれました。

 

『おじいさん』

     啞(あ)無(む)/さく・え  文芸社
 探しても見つからないと思っている、あなたの「すきなもの」は、案外あなたの近くにあるかも知れません。「きらいなもの」を数えるよりも、この“おじいさん”のように「すきなもの」を数えてみてください。あなたの毎日が、ちょっとだけ変わるかもしれません。