岩国市図書館

夏休みに読んでみましょう 2021 中学生・高校生版

岩国市の図書館では、中学生におすすめしたい本を選びました。        
この他にも、図書館にはたくさんの本があります。
みなさんが心から楽しめる本と出会えることを願っています。

リストは、各学校を通じて、夏休み前に皆さんにお配りします。   

                                       ⇒予約はここから

 

「夏休みに読んでみましょう」リスト 

『あん』

     ドリアン助川/著  ポプラ社

 ここは町のどら焼き屋。
   76歳の徳江を雇うことにした決め手は、彼女が曲がった指で作る、「あん」。
   張り合いのない日々を送っていた店主・千太郎は、徳江との出会いで次第に変わってゆく。実は徳江が歩んできた人生は、想像を絶するほどつらいものだった…。

 

『親方と神様』 

     伊集院 静/著  あすなろ書房

 親方は、ぼくに、人生の大切なことをすべて教えてくれた―。50年余り実直に仕事と向きあってきた鍛冶職人・六郎。ある日仕事場にあらわれた少年との、不器用だけど、心温まる交流を描く。

 

『ドーナツの歩道橋』 

     升井 純子/著      ポプラ社

 大好きだったおばあちゃんが認知症になり、介護が必要になってショックを受ける麦菜。あんなに好きだったおばあちゃんのことを嫌いになってしまいそう。ヤングケアラーのことを少し知ることができる物語です。

 

『恋とポテトと夏休み 』 

     神戸 遙真/著  ポプラ社

 守崎優芽、高校1年生。
   憧れの先輩を尾行中、先輩の勘違いからハンバーガー店でアルバイトをすることに。
   年齢も違う、いろいろな境遇の仲間たちとの出会いが、優芽を変えていく。そして、新しい恋が始まる?シリーズ第1巻。

 

『朔と新』 

     いとう みく/著      講談社

 兄が視力を失ったのは自分のせいだと考え、大好きだった走ることをやめた弟。ブラインドランナーと、その伴走者として二人を繋ぐロープは 兄弟の絆となるのか。

 

『母さんは料理がへたすぎる 』

     白石 睦月/著  ポプラ社

 父親を亡くした後、会社勤めの母親と幼稚園に通う三つ子の妹たちの面倒を見るのが15歳の龍一朗の役目。もともと料理は好きだけど…。家族の等身大を描いた青春と
成長の物語。著者は山口県生まれです。

 

『愛×数学×短歌 』 

     横山 明日希/編著      河出書房新社

 数学同好会に所属する高校2年生の男の子と、転校してきた文芸部の女の子。自分にはない相手の魅力に惹かれ合う甘酸っぱいストーリー。
「愛と数学と短歌」をあなたに届けます。

 

『駅のピアノ』 

     稲葉 茂勝/文      吉澤 みか/絵        今人舎 

 駅のコンコースに置かれた1台のピアノを見つめ、故国への想いを募らせる青年がいた。
   内戦で母を亡くし、父と2人で密航船に乗りたどり着いた街で、ひっそりと暮らす青年の姿を描いた物語。英文も併記されています。

 

『エベレスト・ファイル』

     マット・ディキンソン/作      原田 勝/訳     小学館

 医療品を届けるボランティアとして赴いたネパールの僻地で、僕が出会った少女シュリーヤ。彼女から、シェルパの少年カミの身に何があったのかを調べてほしいと頼まれる。
 カミを探しあてた僕は、あるエベレスト登頂にまつわる衝撃的な事実を知る。

 

『 囚われのアマル 』 

     アイシャ・サイード/作  相良 倫子/訳  さ・え・ら書房

 この物語は昔話ではありません。父親の借金のせいで、自由も教師になる夢も、すべて奪われた12歳の少女アマル。自分の信じる道を進み、ジェンダーの現実に立ち向かう、現代パキスタンの少女の物語です。

 

『リスタート 

     ゴードン・コーマン/著  千葉 茂樹/訳  あすなろ書房

 夏休みに屋根から落ちて記憶を失ったおれは、アメフトのスター選手だったらしい。
だが、それ以上に「学校一のワル」として有名だったようだ。自分では何一つ覚えていないのに…。人生をやり直すことはできるのか?

 

『ゴースト』

     ジェイソン・レノルズ/作  ないとう ふみこ/訳  小峰書店

 中学1年の少年キャスは父親に銃を向けられ逃げ出した過去がある。
足の速さから自分でつけた呼び名はゴースト。生活は貧しく周囲ともなじめずにいたが、地元の陸上チームに入ったことで、自分の才能と弱さに向き合っていく。

 

『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』 

     山極 寿一/著  家の光協会

 ゴリラたちの生き方こそ、私たち人間が「こうなりたい」と追い求める理想の姿なのだ。
 この本を読んでゴリラを知ることで、私たちが生きていくうえでの心得を知ることが出来ますよ。

 

『旅が好きだ!』

     河出書房新社/編  角田 光代/ほか著  河出書房新社

 旅の楽しみや、旅先で経験したトラブル、出会いなど21人分の「旅」がつまった1冊。今すぐ旅に出るのは難しくても、この本を読んで想像の旅に出ませんか?
巻末の「旅のブックガイド」も参考になります。

 

『完司さんの戦争』

     越智 典子/文  コルシカ/絵・漫画  偕成社

 地球のあちこちを自分の目で見てみたいと日本を飛び出した完司さんだったが、戦争が始まり、兵隊として南の島グアムへ…。片足を失いながらも、ジャングルでひとり400日を生き抜き、シダを「命の恩人です。」と話す完司さんの戦争。

 

『よみがえった奇跡の紅型』

     中川 なをみ/著  あすなろ書房

 紅型(びんがた)とは、沖縄県の伝統的な染め物のこと。戦争や時代の変化によって、途絶える寸前でした。紅型をぜひ後世にも残したいと、それぞれのやり方で奮闘した三人の姿が、沖縄の歴史を交えながら描かれています。

 

『みんなに話したくなる感染症のはなし 』

               仲野 徹/著  河出書房新社

 若い人はあまり病気に興味がないかもしれません。でも新型コロナウイルスが収束しないまま一年が過ぎた今、ウイルスや感染症のこと、少し学んでみませんか?

 

『戦場の秘密図書館』

              マイク・トムソン/著  小国 綾子/編訳  文溪堂

 シリア内戦下の町ダラヤ。
 政府軍による完全封鎖、日常的空爆、食料・物資の絶対的不足。絶望的状況の中、希望をつないだのは図書館、そして本だった。
 戦場地下につくられた秘密図書館を守りぬいた若者たちのノンフィクション。

 

“こちらもおすすめ!” 今までにオススメした「夏休みに読んでみましょう」リスト

『かがみの孤城』

     辻村 深月/著  ポプラ社

 学校に行けなくなったこころが、鏡の世界で出会ったのは様々な事情で不登校になった中学生の子供たちだった。鏡の中に建つお城には、鍵を見つけた人だけが入れる「願いの部屋」があった。

 

『林業少年』

     堀米 薫/著  スカイエマ/絵  新日本出版社

 代々山持ちの大沢家の長男・喜樹は5年生。山に向かう憧れの祖父も家では、今一つ扱いが悪い。ある日、百年杉の木材取引と伐採に姉・楓と立会うことに…。祖父、姉、両親の生き方をつき動かすものは何?山で生きる家族の物語。

 

『刑務所しか居場所がない人たち』

     山本 譲司/著  大月書店 

 刑務所にどんなイメージを持っていますか?凶悪犯ばかりが入っていると思っていませんか?実は障害があったり、認知症だったり、出ても行く当てがなく、また罪を犯して入所する人も多いのです。助けが必要な人たちの避難所となっている刑務所の実態を優しく紹介。

 

『百年の家』

    ロベルト・インノチェンティ/絵  J.パトリック・ルイス/作  長田 弘/訳  講談社

 わたし、つまりこの家はずっと廃屋だった。 ある日、子どもたちが見つけてくれた。新しいいのちを吹き込まれ、様々な家族の生活を見てきた。そしてまた、わたしの百年は終わろうとしている…。

 

『泥

     ルイス・サッカー/作  千葉 茂樹/訳  小学館

 立入禁止の森で、何か恐ろしいことが起こる予感が…。環境問題を背景に、バイオテクノロジーが生んだモンスターの恐怖。人類滅亡への危機が刻一刻とせまる。友達を救うために行動するタマヤ、幼馴染のマーシャル、いじめっこのチャド。三人の運命は…。

 

『リボン』

     草野 たき/著  ポプラ社
 
 「波風を立てないこと」が、モットーだった亜樹。卒業する先輩から後輩に贈られるリボンが、とっても欲しかったのに…。激しく変化する十五歳の心を描く。

 

『二番目の悪者』

     林 木林/作  庄野 ナホコ/絵  小さい書房
 
 「根も葉もない噂の広がり…誰かにとって都合の良い嘘が世界を変えてしまうことさえある。王様になりたい金のライオンが流した嘘の噂。その噂を鵜呑みにした皆は金のライオンを王様に選ぶが…。何事も自分の目で確かめることの大切さをこの作品は強く訴えてくる。   

  

『カレーライスを一から作る~関野吉晴ゼミ』

     前田 亜紀/著 ポプラ社

 お米、野菜、スパイスを育て、塩を採り、器とスプーンも作り、最後にヒナから育てた鳥を絞め、肉にする。はたして、おいしいカレーはできたのか? 大学のゼミの教授と学生たちを追ったノンフィクション。

 

『月にハミング』

     マイケル・モーパーゴ/作  杉田 七重/訳  小学館

 第一次世界大戦下のシリー諸島で、言葉を話さない一人の少女が発見される。海からやってきた“ルーシー”。彼女はどこからきたのか?敵対するドイツ人?それともこの地方に伝わる人魚なのか?

 

『ラテに感謝! ~転落エリートの私を救った世界最高の仕事 』

     マイケル・ゲイツ・ギル/著 月沢 李歌子/訳 ダイヤモンド社

 順調に昇進を続けていた広告代理店から突然解雇され、すべてを失ったエリート。64歳の彼は、ひょんなことからスターバックスで職を得て、人生をやりなおすことに…。頂点から転落した男が、人生で大切なものは何かを学んだ真実の物語。