岩国市図書館

オススメ本 2018年3月

『東大卒貧困ワーカー』 中沢 彰吾/著  新潮社

高学歴の元アナウンサーである著者が、介護退職したのち「派遣・非正規」の労働場で体験した衝撃のルポタージュ。世界的に名の知られた有名企業で行われている、人の弱みに付け込んだ求人や賃金、待遇の悲惨な実態を知り、暗鬱な気持ちになってしまった。現代日本の派遣労働の劣悪さには唖然としてしまう。「働き方改革」「一億総活躍社会」の知られざる恐ろしい裏側を、ぜひご一読いただきたい。明日は我が身…かもしれないのだから。

『階段を下りる女』 ベルンハルト・シュリンク/著  新潮社

企業弁護士として順調に歩んできた初老の男。名画とともに異国に消えた謎の女・イレーネを探し続けていた。名画に導かれ男は謎の女と再会する。ラストまで、謎の女は、謎のままでした。(紹介・野村)

『どうぶつたちの給食時間』 並木 美砂子/著 旅するミシン店 

動物園の人気動物たちの生態やについてわかりやすく書かれています。

飼育員さんレベルの知識がQ&Aで読みやすく、のほほんとした動物イラストがいいアクセントになり、興味深く読めました。イラストの植木ななせさんが店主の「旅するミシン店」も気になります。

『主婦悦子さんの予期せぬ日々』 久田 恵/著  潮出版社

80歳超えで彼氏がいる母、定年夫、出戻り弟と娘、パラサイト息子のこと・・・悦子さんには悩みが絶えません。家族のことは思うようにならないことばかり。「もうっ!!」と言いたいことがいっぱい。でも、自分が好まない方向かもしれませんが、放っておいてもいつの間にか問題は解決しています。

思い悩むより、傍観してみましょう! 読んで気持ちがスッキリしました。

『カエルー古今東西めくるめくカエルコレクションー』 自由が丘FROGS/監修  グラフィック社

「カエル」実物はちょっと苦手ですが、雑貨のカエルにはなぜか惹かれて少しずつ集めていたら、ちょっとしたコレクターになりました。
「無事カエル・福カエル」なんて縁起物もありますよね。
可愛らしい日用雑貨から芸術作品まで、さまざまなカエルグッズコレクションが掲載されています。そのほか全国カエルスポットなど、カエル好きにはたまらない情報も!

『カーネーション』  いとう みく/著  くもん出版  小説

母から愛されたいのに愛されず、苦しむ日和。娘を愛したいのに愛することができず、苦しむ母・愛子。そんな母娘の思いや周囲の人々の思いが綴られた物語。愛されたいと願い、苦しむ日和はもちろん、苦しみながらも、娘を愛することのできない母の愛子の気持ちも思うと切なくなります。いつか愛し合うことができるのか…母娘の幸せを願わずにはいられません。

『スクラップ・アンド・ビルド』 羽田 圭介/著  文藝春秋 小説

芥川賞受賞時の、自身の強烈なキャラクターが話題となった著者。
「死にたい」が口癖の祖父と孫の健斗(28)。
一緒に暮らす中で、健斗はある考えから「足し算の介護」を始めるも、だんだん祖父の行動に疑問を感じ…。
現代家族の人間模様を、どこかおかしく書き上げています。

『老人たちの生活と推理』 コリン・ホルト・ソーヤー/著 中村 有希/訳 東京創元社 小説

夢の老人ホームに暮らすお金持ちに起こる殺人事件。
ホームの住人である老婦人たちが解決に乗り出す物語です。
歳を忘れて彼女たちが引っかき回しつつも、些細なことを繋ぎ合わせ素晴らしい推理力をみせる話です。