岩国市図書館

オススメ本 2017年10月

 

『星々の悲しみ』 宮本 輝/著  文藝春秋 小説

主人公は予備校生で、私自身が受験生の頃読んだ短編小説です。恋、友人の死、青春の光と影など、さまざまな経験を通じて主人公が人間として成長する過程が興味深く書かれています。

ぜひ受験生に読んでもらいたい作品です。

『林檎の木から、遠くはなれて』 トレイシー・シュヴァリエ/著  柏書房 小説 

「なぜこの本が、園芸の棚に?林檎だから?」(ちなみにアメリカ文学)。

棚の入れ間違いをきっかけに手に取ったこの本は、1850年代のゴールドラッシュに沸くアメリカが舞台。オハイオ州ブラックスワンプで林檎の果樹園を営む一家の数奇な運命と、何かに駆り立てられるように西へ、西へと向かう一家の末弟。『真珠の耳飾りの少女』の著者のよる8作目の長編小説。

天使と悪魔 (上)(下)』 ダン・ブラウン/著  角川書店  小説

とてもスピーディーな展開に、転がるように読んでしまいました。
セルン、アンビラム、イルミナティ等々 モチーフの一つ一つがとても興味深く、
中世ヨーロッパのカルト的雰囲気も満点!読み応えある一冊です。
ダン、ブラウンの作品はいつも科学、宗教、歴史、芸術と盛りだくさんですが、
話題になった「ダヴィンチ・コード」よりも面白いと思いました。

『カロリーヌといなかのべっそう』 ピエール・プロブスト/さく  BL出版  絵本

カロリーヌとゆかいな8ひきシリーズ。
すてきな田舎の別荘を見つけたカロリーヌ。 屋根の修理に、えんとつ掃除に、壁ぬりに…。ゆかいな8ひきが力を合わせて大活躍!(?)
リアルに、だけども可愛らしくいきいきと描かれる動物たち。かれらの愛くるしい活躍をどうぞご覧あれ

『ゆっくりさよならをとなえる』 川上 弘美/著  新潮社  エッセイ

川上弘美は小説の印象が強いが、エッセイもとても良い。
読んだ本について書いた文を読めば、その本をたまらなく読みたくなる。
食べ物について書けば、こんな風に飲食を味わえばさぞや生きることが楽しくなろうと思える。
日々の出来事を描く文の中には、川上作品のエッセンスが垣間見える。
寝る前に読むと、とても心安らかに眠りにつけるようなエッセイです。

『生け雑草 IKEZASSO』 小林 南水子/著  柏書房

家の中に花が飾ってあると心が和みます。
この本では、道端や庭の草花で飾ります。
活ける器もちょっとしたもので。
ちょっとしたものでちょこっと飾る。それだけでも素敵です。

『ストーリー・セラー』 有川 浩/著  新潮社  小説

このままずっと小説を書き続けるか、あるいは…。
小説家と彼女を支える夫を突然襲ったあまりにも過酷な運命。
極限の選択を求められた彼女は、今まで最高の読者でいてくれた夫のために
物語を紡ぎ続けた…。
それにしても、これはどこまで本当なのか
side:Aもside:Bも温かかったけれど、とても悲しかった。
大切な人がそばに居るってとても素敵なことですね。

『シャーロック・ホームズ家の料理読本』 ファニー・クラドック/著  朝日新聞出版 

大家のハドソン夫人が、シャーロック・ホームズの好物とともに思い出を紹介します。
イギリス伝統の料理からお菓子、ドリンクやジャムまで、読むだけで美味しそうな100種類以上の
レシピが掲載されています。ヴィクトリア朝の文化に触れることができる一冊です。

『ヴァラエティ』 奥田 英朗/著  講談社  小説

タイトル通り“ヴァラエティ”に富んだ短編集です。まず、あとがきから読んでみてください。本書がつくられたウラ話が書かれていて一番面白いかも⁉です。最終話の「夏のアルバム」は、病に伏す40歳にも満たない伯母とその娘である従姉妹たちを見つめる、なかなか自転車の補助輪が外せない幼い少年の物語です。昭和40年代の郷愁と切なさ、哀しみが感じられます。
その他どの作品も空き時間にサクッと読むのにおススメの一冊です。