岩国市図書館

オススメ本 2018年2月

 

『花のれん』  山崎 豊子/著  新潮社 小説

直木賞受賞作。船場の呉服店に嫁いだ多加(たか)の商いにかけた波乱万丈の生涯を描く。同じく吉本興業創業者・吉本せいをモデルとする某朝ドラとくらべて読むと、なお楽しめることでしょう。

『イニシエーション・ラブ』 乾 くるみ/著  原書房 小説

普通の恋愛小説だと思って読んでいくと、最後の二行で衝撃が…
「えーっ?!」と言いながら ページを遡らずにはいられません。
やられた!という感じです。

『トラちゃん~猫とネズミと金魚と小鳥と犬のお話』 群 ようこ/著  集英社 エッセイ

動物は何を考えているのだろう…?こちらが「かわいいかわいい」と可愛がっていたってたぶんこっちの都合のいいことなんかこれっぽっちも考えてなんかいないのだろう。かと思えばこちらの意思が伝わっているかのような鋭さを発揮したり…。人との距離感はその動物それぞれ。そこに愛嬌やら愛着やら人間が勝手に抱くのだろう。たぶんそこが面白い。

『日本の神さま-古事記の物語』 時海 結以/著  講談社

なんとなく聞いたことがあるようなぐらいしか知らない日本の神話。
でも、『古事記』そのものを読むのはちょっとと思ったときに出会った1冊。
児童書なので簡単に書かれていますが、様々な神さまのお話は、面白かったです。
あとがきに『古事記』と『日本書紀』の違いの解説もあり、なるほどと思いました。

『わたしがラクするモノ選び』 Emi/著  主婦の友社

いいものを持つことは心を豊かにしてくれますが、毎日の暮らしをより豊かにしてくれるのは、本当に自分の生活の中で活躍してくれるものを必要なだけ持ち、スッキリゆとりをもって動けるということ。そんなシンプルな価値観によって選ばれたモノや、モノ選びのコツを紹介してくれる本です。

 ラク=幸せを念頭に置いて生活を見直すと、気分も軽く、楽しくなってきます…!

『アリス殺し』 小林 泰三/著  東京創元社 小説

夢の中の「不思議の国のアリス」世界で起こる、不可解な事件。それらは現実世界でも実際に起こっていた。次々と殺害されていく登場人物達。犯人は、目的は一体なんなのか。

不思議の国のアリス他、鏡の国のアリス、スナーク狩りもモチーフになっています。

『どちらとも言えません』 奥田 英朗/著  文藝春秋 エッセイ

スポーツネタのコラム集です。7年程前に書かれたものですが、どの作品もかなり独自のというか斜めの見方で、今読んでも笑いを誘います。カープファンの方だったら例えば「広島新球場と日本人の芝生コンプレックス。」を、スポーツにあまり興味がない方も「野球選手と名前の相性についての考察。」や「ジャイアント馬場と柴田錬三郎。」をまずはお試しで読んでみて下さい。

 

『伊都子の食卓』 岡部 伊都子/著  藤原書店 エッセイ

大阪生まれ、大阪育ちの著者による、うまいものを集めた随筆集。

あつあつのふろふき大根から素朴な焼きなすびや冷ややっこまで、手料理を楽しみ、手料理でもてなす食卓の秘伝が、背すじの伸びるような美しい文章によって綴られる。

読後、著者の愛する、人の手のひらで加減よく結ばれたおむすびをひとつ、いただいたときのような、満足感の得られる一冊。

『食堂かたつむり』 小川 糸/著  ポプラ社 小説

恋と同時に多くの物を失って故郷へ戻り、食堂を始めた主人公の作る料理はどれも美味しそうで、手順やその食材の温度まで感じられ、命あるものを食べて生きていることを再確認させられます。

背景の自然の美しさも感じることができます。