岩国市図書館

みんなのオススメ本

『爆弾』 呉 勝浩 講談社

 スズキタゴサク、霊感で2度の爆発を予言した。次はどこで、いつ爆発する? この男から聞き出すしかない。野方署に警視庁から来た清宮と類家が、取調室で対峙する。
 頭脳戦、知略戦、スズキの出すクイズを必死で解いて、爆弾を見つける。だが全ては防げなかった。そして次々と爆発が起こる。
 野方署の「お恥ずかしい不祥事」の遺族の哀しい現実が、この事件の根幹にあった。さすが、2023年このミス第1位。
(図書館職員penのオススメ)

『黄色い家』 川上未映子 中央公論新社

 生きていくには、お金が必要だ。わたしはどうやって、お金を稼げばいい?
 花は必死だった。17歳で家を出て、黄美子と一緒に暮らしスナックで働く。黄色は金運が上がる、それだけを信じて突き進んだ。
 少女二人も加わり、協同生活を始めるが、スナックが火事で焼失。遂にハイリスクな仕事に手を染めてしまう。仲間の女性の死で、限界に達し、全てが崩壊する。
 衝撃的な問題作です。
(図書館職員penのオススメ)

『奇跡の本屋をつくりたい』 久住邦晴/著  ミシマ社

 解説の中島岳志さんが自身のラジオ番組で紹介した時に興味を持ち、探し、図書館で手にすることが出来ました。地下鉄延伸や相次ぐ大型店出店で客足が遠のいて経営が厳しくなり、更にご家族の不幸が重なる苦労にも、本屋への愛情が変わらなかった著者に学ぶことは多いです。本屋での1冊の出会いで人生が変わることの大切さを気づかせてくれます。あえて売れ筋じゃない本キャンペーンの発想ってすごいです。
 ドラマ化してほしい大泉洋で。
(得子さんのオススメ)

『物語のある風景』MdN編集部/編 エムディエヌコーポレーション

『人魚姫』、『シンデレラ』、『不思議の国のアリス』……。
物語の舞台となったお城や街並みの写真が盛りだくさんで、まるでお話の中に
入り込んだような気持ちになれる1冊です。物語にまつわる小ネタも収録されていて、
短い文章ながらも、「なるほどぉ」と読み応えがあります。美しい写真を見ながら、
あなたも大好きな本の世界を感じてみませんか?
(図書館職員snowのオススメ)

*******これより上は、令和5年度

『護られなかった者たちへ』 中山 七里/著 NHK出版

 餓死。およそ現代の日本では考えられない死因だった。生活保護は世間様に迷惑をかけると言う老女。血の繋がりはないが、家族同然の暮らしをしていた男は、生活保護を申請させる。しかし、福祉保健事務所の判断は申請却下だった。不正受給している者がいる反面、水道光熱費も払えない者が生活保護を受けられない現実。遂に復讐が始まったが…。最後のどんでん返しに驚愕した。多くの皆さんに読んで頂きたい作品です。
(図書館職員penのオススメ)

『三体』  劉 慈欣/著  早川書房

 とにかく、スケールの大きさにビックリした!最初は、文化大革命の話しで始まるので「あれっ?」と思ったが、徐々に話しが進展してゆく。物理学者達が、たてつづけに自殺し、それは科学を殺すという地球外生命体の作戦だった。視界に謎の数字が見え始め、それはゴーストカウントダウンだった。乱紀と恒紀を繰り返す三体文明。三体艦隊は地球に四百五十年後に到着する。地球軍は三体軍に勝利できるのか?
(図書館職員penのオススメ)

*******これより上は、令和4年度

『世界の断崖おどろきの絶景建築』 パイインターナショナル/編著 パイインターナショナル

黒海に突き出たおとぎ話の城、精霊の宿る天空の寺院…
どうやってこんなところに!?とびっくりしてしまう世界の建築物が目白押しです。
なかなか外出できない今だからこそ、本の中で旅をしてみませんか?
(図書館職員のオススメ)

『人生はワンチャンス!』 水野 敬也/著 文響社

 可愛らしいワンコの写真とともに、格言のような一言が添えられています。
パラパラとめくってふと手を止めたところを見てみると、ふっと微笑んだり、なるほどと心に響いたり…。その裏面にある偉人たちのエピソードや格言も、短いながらも読み応えがあります。
(図書館職員のオススメ)

『先生と僕』 坂木 司/著 双葉社

「よかったらバイトしない?時給の高さは保証するよ。」本文抜粋
突然声を掛けられて、中学生の家庭教師になった伊藤二葉。“秘密の契約”をして働き始めたが、『彼』と一緒にいるといつもの日常の中に様々な謎が潜んでいて…。
ミステリが苦手な人も安心して読める一冊です。作中に出てくる本もおすすめです。
(図書館職員のオススメ)

『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー/著 早川書房

アガサ・クリスティーが名前を伏せ別名で書いた小説であり、ミステリではない。にもかかわらず、ミステリより遥かに恐ろしい物語なのである。時に人は自分さえも欺き、記憶を美しいものに塗り替える。そのメッキに自ら気付いた時、人はどうするのか…。人間の心の深淵、古今東西を通じて共感できる悦びを、ぜひとも味わっていただきたい。それにしてもなんと美しい響きのタイトルであろうか。翻訳者にも感謝である。
(図書館職員ハルスキーのオススメ)

『火星に住むつもりです』    村木 風海/著  光文社

 小学校髙学年のお子さんをお持ちの方、是非親子で一緒に読んでほしいです。著者がなんとか素人にも興味を持ってほしいと、読みやすく、行間をあけ、絵も入れ、擬音も入れ、二酸化炭素を回収するマシーンを作ったこと。時々わかりにくい所もでてくるけれど、親子で「フーン」「へー」を共有して、今と将来の地球を考えるきっかけにして下さい。特にP146のあなたができることクイズは、「エー」じゃあ私達はどうしようか…考えるキッカケを与えてくれます。
(フランクくんのオススメ) 

 *******これより上は、令和3年度

『思わず考えちゃう』  ヨシタケ シンスケ/著 新潮社

どこから読んでもいい本! 自分が描いたスケッチの説明本なのだそうです。パラパラめくっていてちょっとドキッとする文章を見つけました。 「あなたの おかげで私は とうとう あたなが必要 なくなりました。  今まで 本当に ありがとうございました。」若い頃すごく影響を受けた作品を久しぶりに見て思った事を書いたのですが、主語がない為色々、考える事が出来ました。又、「幸せとはするべきことが ハッキリすること。よし決めた。」など決まっていないと不安がつきまとうから… 納得です。
(フランクくんのオススメ)

『親をボケさせないために、今できる方法』  藤田 紘一郎/著 扶桑社

親をみとり、私も70才半ば…。身体の基本は食事にあると散々教えられていながら、好きな物を食べる生活を捨てきれませんでした。この本から体内に「ケトン体」を増やす食生活をする事により認知症を少しでも遠ざけられるヒントを頂きました。①朝食は抜いてコーヒー、緑茶にMCTオイルを1ℓ入れゆっくり飲む。②腸内フローラを整え、肉、卵、魚はしっかりとる。③1日1万歩目標に歩幅を広く歩く。色々な提案がありましたが自分が無理なく出来そうな事を選びとれば良いと思いました。
(フランクくんのオススメ)

『ひとりの老後は大丈夫?』  吉沢 久子/著 岸本 葉子/著 清流出版

ボケ防止の為とあまり文字を書かなくなった習慣から抜け出す為、小説は登場人物の氏名と人間関係を書きながら、この本は同感した事を箇条書きにしながら読みました。お二人の年令93才と50才その中間である70代の私。今、家族と共に生活していても近い将来「ひとり」を意識しておくことは大切だと思います。「寂しくても晴れ晴れと生きる→心を満たす物を見つけておく」心構えと知恵をさずけてくれた本でした。
(フランクくんのオススメ)

*******これより上は、令和2年度