岩国市中央図書館では、入り口の展示ケースを利用者の方のコレクションや作品の発表の場として貸し出しています。
2023年8月6日からは、みにまるちゃん さんによる写真展示及び郷土紹介『美川でかまるくん写真展』を開催しています。
見応えのある大きなパネル二枚と、美川のシンボルでかまるくんについての記事が一緒に飾られています。
皆さんは今回の展示の主役である『でかまるくん』をご存じでしょうか?
歴史は岩国市の合併よりもさかのぼり、1990(平成2年)、当時玖珂郡美川町の「ふるさと創生事業」として作られた観覧水車が『でかまるくん』です。
こちらはその当時、できたばかりの『でかまるくん』の写真。
美川の特産品でもある杉で作られた直径12メートルという圧巻の大きさの水車は、完成当時日本一の大きさを誇りました。
こちらは夜間に美しくライトアップされた『でかまるくん』。
深い森の中にたたずむ荘厳な姿には、当時たくさんの山口県民が息をのんだことでしょう。
パネル下にはみにまるちゃん さんによる紹介文が展示されています。
実は上の文でもいくらか引用させてもらったのですが、それ以上に詳しく、情熱のこもったみにまるちゃん さんの紹介は必見なのでぜひご覧いただきたいです。
さて、そんな『でかまるくん』ですが、なんとこの度7年にわたる大補修工事を終え、6月24日に復活!休憩所としての活躍を再開させています!
みにまるちゃん さんには『市報いわくに 8月1日号』に掲載の記事も一緒に展示して頂いていますが、こちらの『市報 いわくに』、実は少部数ですが図書館にも配布用を用意しておりますので、保存用をご希望の方はお持ち帰りください。
今回の展示を受け、「昔流しそうめんを食べに行った記憶をはっきり思い出した」、など館内職員も『でかまるくん』の話題で持ちきりになりました。
ずっと美川の、現在では岩国の人々と共にあった『でかまるくん』。
是非、この機に足を運んでみてはいかがでしょうか?
図書館で働いていると良く感じるのですが、こういう地域の〝あの時”をピンポイントに扱った情報って、求める人は多いのですが、意外に残されている資料は少なく、意識して残したり伝えてくれたりする人がいないとすぐ風化しちゃうんですよね。
そういう意味でも、今回のみにまるちゃん さんの展示はとても貴重なもので、スペースの提供だけですがそのお手伝いが出来たことは、図書館としてもとても意義があることで、とてもありがたかったです。
これまでは作品展示が多かったですが、こういった写真や郷土の紹介ももちろん募集しておりますので、ぜひ、今後もこの展示コーナーをご利用いただければと思います。
さて、みにまるちゃん さんの『美川でかまるくん 写真展示』は8月31日まで。ちょうど夏休みいっぱいまでの展示となっております。
夏の思い出作りに『でかまるくん』に行こうと思っている方は、こちらのコーナーで知識を入れてから行くともっと『でかまるくん』を堪能できるかも!?しれません。
『でかまるくん』に足を運ぶ人も、運ばない人も、暑さに気を付けて楽しい夏をお過ごしください。
前回までの展示はこちら