講演会(一般向け)
外国語教師黒田龍之助氏講演会~外国語学習はタマネギのみじん切り~
平成31年3月17日(日)15時~16時30分に、外国語教師黒田龍之助さんをお迎えして講演会を行いました。中学生からシニア世代まで103名の御来場がありました。
講演会に先立ち、1月から黒田さんの著書を展示したところ、貸出が多数あり、黒田さんへの注目度が分かるようでした。
講演では、外国語の本をスライドで映しながら、外国文字について説明や外国語との思い出を語られました。幼少期にお母様が外国の絵本を辞書を引きながら、読み聞かせをしてくれたことが思い出として残っていること、その後どのように外国語に興味を持つようになったかということをお話されました。
講演タイトルの「たまねぎのみじん切り」というのは、誰でもできること。それを上手く使うことによって料理(外国語)が美味しくなるという例えとして付けられたとのこと。そして、英語だけでなく、それ以外の外国語に興味を持つことによって、言葉の幅が広くなり、外国語学習も楽しくなるというとのことです。
質疑応答では、「トルコ語」「ポルトガルのポルトガル語」の学習について等、熱心な質問が挙げられ、その一つ一つに熱心に答えて下さいました。また、学校の先生をされている方からの「おすすめの教材は?」という質問には、「物語」と答えられ、「先生御自身が楽しいと思ったもの」ともアドバイスされていました。

CGアートディレクター片塰満則氏講演会~CGアニメの現場から~
平成31年2月2日(土)13時30分~15時に、岩国市出身CGアートディレクター片塰満則さんをお迎えして講演会を行いました。定員の150名近くの御来場がありました。
はじめに、アニメの世界を目指すようになったきっかけについてのお話があり、中学校時代に描かれた体育祭のプログラムの表紙絵といった秘蔵の映像を見せてくださいました。
藝大を受験するために、デッサンの勉強をされたことが、その後の仕事に活かされている。
「マクロスプラス」で3DCGと手描きのアニメーションを融合させて制作した作品が宮﨑駿さんの目に留まったことが転機となり、スタジオジブリに入社。
スタジオジブリでの宮﨑駿さんをはじめとするアニメーターの作品に対する熱意とこだわりの凄さを実感する。
そして、ジブリを退社してから、新たなCGアニメ制作へ・・・
といったお話を、プロジェクタで作品を映しながらされましたので、とても楽しめました。
質疑応答では、アニメファンからたくさんの質問が寄せられました。片塰さんは、一つ一つ丁寧に回答されていました。
講演後、子供時代に特に影響を受けた本についてお聞きしました。
・『トムは真夜中の庭』フィリパ・ピアス/作 岩波書店
・『黄金の羅針盤』フィリップ・プルマン/著 新潮社
・ロアルド・ダールの作品『チョコレート工場の秘密』、『オズワルド叔父さん』、『おばけ桃の冒険』など
・ガウス、キュリー夫人など科学者の伝記
など、とのことです。
また、こんなメッセージも頂きました。
”自分にとって本は、いつも別の世界につながる入口でした。
児童文学、神話、伝記、科学・・・どうかできるだけ多くの扉を開けてみて下さい。”