岩国市中央図書館では、入口を入ってすぐ左手にある展示ケースを、小作品等の発表の場として貸し出しています。
7月は、図書館の企画で「岩国市図書館30年間の利用案内・利用券の移り変わり」を紹介しています。

また、現在中央図書館では、《岩国市中央図書館開館30周年》として、展示ホールでも様々な企画を行っています。

展示ケース内、まずは利用案内から。
開館当初の平成6年、11年。こども用の利用案内の表紙には絵本のイラストを使っていました。
また、CDやVHS(なんとDVDではありません)といったメディアの全盛期で、半個室の視聴ブースを設けた館内で、VHSやCDを視聴することができました。また2階「視聴覚ホール」では、映画の上映も行っていました。
貸出期間も本の2週間に比べて、CDやVHSは1週間と短かったことからも、その人気ぶりがうかがえるかと思います。
平成11年からは、自動車図書館が運行を開始。
平成の大合併(平成18年3月)後は、広くなった岩国市内を、2台の自動車図書館で、学校や福祉施設などを元気に巡回しています。
合併により、英語版の利用案内もリニューアルしました。現在は図書館ホームページよりダウンロード可能となっています。

市町村合併により、中央・岩国・麻里布の3館に、由宇・玖珂・周東・錦・美和の5館が加わり、図書館システムも統一し、全8館でのサービスを開始しました。市内8館では、すべて岩国市図書館の利用券(カード)で資料の貸借ができるので、どこで借りても、どこに返すのも可能となっています。市内の8図書館を巡って、各館の違いを感じてみてはいかがでしょうか。
平成23年。VHSの貸出を終了したことにより、「りようあんない」を変更しました。
今ではすっかりDVDが主流となり、消えてしまったVHS。若い子がカセットテープのケースを知らなくてビックリしたことがあります。今の子供たちはVHSってわかるのでしょうか……?
令和5年、前年に誕生した岩国市図書館のマスコットキャラクターホンスキーが登場し、岩国市電子図書館のサービスも開始しました。
令和6年、「電子図書館」のURL変更など、いくつかのマイナーチェンジを経て現在の「図書館利用案内」になっています。
図書館利用の基本的なことが載っていますので、ぜひ目を通してみてくださいね。


カウンターで配っている図書館カレンダーですが、こちらも現在は大きく様変わりして機能性重視の3~6か月分を掲載する仕様になりました。
図書利用券(カード)も、岩国・麻里布の2館で使っていたものに、平成6年に中央図書館が加わり、平成17年には今までラミネート加工していたものが硬質のカードに変わりました。
平成20年にはカードが現在の黄緑色に変更。
平成27年には使用できる館が増加したためデザインチェンジ。
平成31年には薄型のカードに変更となり現在に至ります。
そして、その隣には大きくデザインが変更された新しいカードが……?
同じように見えて、様々なパターンがある図書利用券。あなたが持っている利用券はいつのものでしょうか?
時代背景を考えながら見てみるのも面白いかもしれませんね。
と、いうわけで今回の展示ケースの紹介は以上になります。
個人的な話になるのですが、中央図書館が開館したときは市内でもすごく話題で、当時小学生だった私も何度も自転車で通って、その度新しい世界に触れることを楽しみにしていたことを思い出します。
図書館のこれまでだけではなく、未来にも触れた今回の展示は、2024年7月いっぱいになりますが、このケース向かいの展示ホールでも、よりたくさんの視点から大々的に展開しています。
現在まで、図書館はたくさんの方々と歩んできて、これからも一緒に歴史を紡いでいくんだなと感じる、とても暖かい展示となっています。残りの期間は短いですが、たくさんの方に見ていただきたいなと思います。
また、中央図書館展示ケースでは、皆様からの作品も随時募集しています。過去には創作物やコレクションの展示、研究発表など、様々なジャンルの展示がありました。
あなたの作品を中央図書館に来館された方々に見てもらいませんか?気になる方は、岩国市中央図書館管理班(31-5048)までご連絡ください。