岩国市中央図書館では、入口を入ってすぐ左手にある展示ケースを、小作品等の発表の場として貸し出しています。
 8月は、藤中 喜代美さんの企画で「樹脂粘土の花」展を開催しています。

 図書館の展示ケースとしては久々の、利用者様による創作物の展示となりますこちらの「樹脂粘土の花」展
 清潔な白い布の上、 陶器のウサギを中心に、香りが漂ってきそうなほど精巧に作られた花や植物たちが広がっている圧巻の作品群となっています!
 まだ展示を始めて数日なのですが、早くもたくさんの利用者の方に足を止めてごらんいただいており、大きな反響をいただいています。
 こちらは全体像なのですが、雰囲気は伝えることができたでしょうか。

 え?全体じゃなくてもっと近くから作品たちを見たい?
 そうですよね。もちろん写真用意してます。この緻密に作られた作品たちを、全体像だけで終わらせるなんて勿体なすぎますもんね。
 ではいきます!

 まずは中央に飾られたウサギを中心とした作品たちから。
 写真では少し伝わりにくいかもしれませんが、造形が作りこまれていることはもちろん、素材によせて光沢などの工夫もされており見ごたえがある作品になっています!パプリカはスーパーに売ってるものと同じ輝きで本当にすごいです!
 
 あともうひとつ伝わりにくいのが作品の大きさなんですが、これ実は中央のウサギですら7cm。ほかの野菜たちに至ってはすべて数cm程度というとてもかわいらしい作品になっています。
 このサイズで、ここまで細部にこだわった作品ができるなんて……っ!!

 続いては周囲のお花たちなんですが、花びらの濃淡すごい! これどうなってるんですかね? もう完全に本物です。
 小さな透明な鉢からガラスの靴まで入れ物にもこだわられていてとてもかわいいですね。
 当館にはお子様へのプレゼントグッズイベントグッズを手作りしているベテランのモデラーがいるのですが、彼も作品たちの出来の良さに感心すると同時に、どうやったら粘土でこんなに薄い葉っぱや花びらの儚さや綺麗さを表現できるのか、頭に疑問符を浮かべていました。
 


  
 次はサイドにおいてある大物をご紹介!
 青と紫の薔薇、美しい……。
 そして今回の中では最大の作品である百合! 今までの作品では細かな作りがすごいと感じていましたが、 大きな作品も迫力を感じてすごいです!

 さてここで、作者の藤中 喜代美さんよりコメントをいただいておりますのでそちらをご紹介いたします。

 クレイフラワー(パンフラワー)は、樹脂粘土とワイヤーを用いて作ります。
 まずは粘土に絵の具を練り込み、成形します。自然乾燥後、彩色・組立てします。
 時間こそかかりますが、とてもワクワクして楽しいですよ。思い入れのある自分だけの作品ができます。

 現在自宅と「働く婦人の家」で教室を行っています。
 ご興味のある方は是非どうぞ。

 との事です。
 この粘土とは思えない精巧な作品たちはこうやって作られていたんですね!
 なんとこの技術を教えてもらえる教室も開催されているとのことですので、今回の展示を見て「わたしもやりたい!」と思われた方は要チェックです!

 最後に今回の展示の全体像を載せます。

 こうして作り方を知ったあとに見ても、こんな綺麗なお花たちが粘土でできているなんて信じられないです。職人技ですね!

 以上、藤中 喜代美さんによる「樹脂粘土の花」展のご紹介でした。
 作品自体やケース全体を使って表現される美しさやかわいさを感じられる展示でしたね!
 これは創作作品全体に言えることなのですが、実際の作品は写真で見るより何倍もすごい!ので、ぜひ中央図書館まで作品を観に来てください!作品は8月31日まで展示予定になっています。

 また、中央図書館展示ケースでは、皆様からの作品も随時募集しています。過去には創作物やコレクションの展示、研究発表など、様々なジャンルの展示がありました。
 あなたの作品を中央図書館に来館された方々に見てもらいませんか?気になる方は、岩国市中央図書館管理班(31-5048)までご連絡ください。