岩国市中央図書館では、入口を入ってすぐ左手にある展示ケースを、小作品等の発表の場として貸し出しこれまで、コレクションの紹介から研究の発表まで、様々なテーマでの展示を行っていただいております。

 身を切るような寒い日も少なくなり、段々と暖かい日が続き、春の訪れを感じられるようになってきました。
 家で飼育しているメダカも、寒い間はずっと物陰に隠れてじっとしていたのですが、最近ではビオトープ内を元気に泳ぎ回る姿を見せてくれて安心しています。
 
 さて、春と言えば別れの季節でもあり、また出会いの季節でもあります。
 今回の展示作品でもうれしい再会がありました。
 
 2年前展示してくださったゆうきさんの2年ぶりの展示です。
 
 さあ、今回も力作ぞろいののブロック展示を見ていきましょう!


 今回の展示もプチブロックとミニ四駆が中心です!
 作品が非常に高いクオリティに仕上がっているのが遠景の写真からでもわかりますね!
 中には本当にブロックなのか信じられないような作品もあります。どうなっているんでしょうか?
 大きな写真でそれぞれを見てみましょう。


 え、モルカー??
 
 ……PUIPUI????

 あ、これミニ四駆なんですね!
 どういう仕組みになっているのでしょうか、右隅にはいきなり人気のテレビアニメ作品『PUI PUI モルカー』とミニ四駆をうまく融合させた作品が!
 ミニ四駆って思ってたよりもとんでもない速さで動くんですが、このモルカーがすごいスピードで動いてるのを想像すると、かわいいのもあるんですが笑ってしまいそうです。


 すみっこにいるモルカーを見るとつい笑ってしまいますが、気を取り直してミニ四駆を見てみましょう!
 左の手前のミニ四駆は私でも分かりますよ、サイクロンマグナム!
 あ、でもところどころシールが剥げているところがとても子供らし……え、これ塗装してあるんですが!?
 白いのは光の演出でしょうか? まさか塗装までしてしまうなんて、すごい!

 奥の2台はカスタム作品でしょうか。手前はゲーム『スプラトゥーン』を意識したものでしょうか? 随所にペンキのぶちまけられた様なペイントが施されていて格好いいです。 後ろの作品は写真だとわかりにくいのですが、運転手としてちょこんと乗っているアルマジロがとてもかわいらしいです。
 こちらもサイクロンマグナム同様塗装されていて素晴らしいのですが、ミニ四駆のボディってスピードを追及していて、かなり薄めに作られているので、穴を開けるカスタムは見た目以上に大変だったと思います。
 アルマジロ号は豪華なシートまで張り合わされているし、スプラトゥーン号にも様々な意匠が凝らされていてすごかったです。(勝手に名前つけてすみません)

 あと余談ですが、文章の執筆中、かなりよく出来ているので既製品かの判断がつかず何度かケースを見に行ったのですが、3~5歳くらいの小さい子が張り付いて離れないんですよ。
 わかる範囲ですが10分くらいはいらっしゃったでしょうか? すごく楽しそうに、夢中に見ていたのが印象的でした。


 

 お次は、ブロックで出来た乗り物たちです!
 先ほどの作品でもシンカリオンカラーの新幹線が写っていたので「お!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 上からの写真では分かりにくかったですがこちらの作品は全部ブロックです。
 近くからの写真だとわかりやすいですね。最近はこんな細かいものまでブロックで精巧に再現できるんだと驚かされます。

 あと今回は写真を撮っていて、結構良いのが撮れたと思っていたのですが、これもゆうきさんのこだわりの配置のなせる業なんですよね。
 電車の顔が映える角度や、東京駅を中心にぐるりと車両編成の多い列車が取り囲む様子など、見る角度によってさまざまな魅力が見えてきますので、実際の展示を見る機会のある方は、いろいろな角度からこの展示を楽しんでほしいと思います。


 最後は迫力のある建造物を紹介します!
 ブロックといえばやはり建造物!細かなブロックが複雑に組み合わされて堅牢かつきらびやかな建造物になっていく様は、この歳になってもわくわくさせられますが、それにしてもこれ、出来良すぎじゃないですかね???
 特に大きな東京駅なんかはすごい完成度で、ブロックで出来ているのに精巧に作られた模型のようです。
 完成度はもちろん、これ一つ作るのに莫大な時間がかけられたことが一目でわかる力作ですね!!

 山口に住んでいると東京に向かう機会って滅多にないと思うのですが、私も年に1度、あるかないかの頻度で東京に行きます。
 そのそれぞれが気合を入れて遊びに行くときや、大事な用事だったりと、記憶に残る場面ばかりなのですが、この作品を見ると楽しかった思い出たちがよみがえってくるようで、とても楽しく今回の展示の紹介することができて、個人的にもゆうきさんにはお礼をしたい思いです。

 それでは作者であるゆうきさんのコメントをご紹介して、今回の展示紹介を締めくくりましょう。

冬やすみにいっしょうけんめいブロックをつくりました。
おかあさんといっしょに展示しました。


 冬休みということは2週間くらいでしょうか? そんな短い時間でこれほどの手の込んだものや、アイディアあふれる作品を作れるなんて驚きです!
 今回、塗装やカスタムといった技術に加えて、大迫力の大作まで。たくさんの成長した作品を見せてくれたゆうきさん。
 次はどんな作品を作られるのか、これからの作品も見てみたくなるような、楽しい展示でしたね。
 同じアーティストさんの作品展示も受けておりますので、ほかのアーティストさんたちも是非、図書館と利用者の皆様に最新の作品を見せてください!

 今回の展示は3月30日まで。
 展示ケースの作品は、基本ひと月で切り替わります。
 限られた期間になってしまいますので、利用者の皆様は是非ケースに並ぶ力作たちを見逃さないよう、中央図書館に来られた際はケースものぞいてみてください。
 子供離れした技巧のカスタム作品や、力作のブロック作品たち。きっと、驚かれると思います!

 以上、ゆうきさんのブロック展示でした。

 さて、中央図書館展示ケースでは、皆様からの作品も随時募集しています。過去には創作物やコレクションの展示、研究発表など、様々なジャンルの展示がありました。
 あなたの作品を中央図書館に来館された方々に見てもらいませんか?展示の申込み・お問い合わせは、岩国市中央図書館管理班(31-5048)まで電話、または中央図書館2階事務室へ直接お越しください。